2008/12/29 望月智充様

帰ってきてからもう10回くらい聴いてしまいました。

なんか、過去2作が割と観念的だったのと比べて、「森羅」はどこか生々しいですね。肌で感じる歌詞、みたいな。
でも一見ラブソングでも常に、哀しかったり苦かったり。これがMOKA☆の美学なのかも知れませんね。
「1:1.618」って黄金比でしたっけ。スゴイ歌詞です。

「デッドエンドの子守歌」は、『おかえり、おかえりなさい』を聴いたときのインパクトは相当でした。全体にシンプルな言葉ばかりなのに。
「眠る」という行為は、でもホントに、不安を一瞬だけ忘れられると同時に目覚めという新しい不安を生み出す営みですね。それを繰り返していくしかないのが人生なのだ、と、突きつけてくるような歌詞でした。
「桃華月憚」のアルバムに入っている「小さき死のように」も子守歌です。
でも、
『話さなくていいの』『あなたと寝たかった』というようなフレーズは、たぶんおれには書けないだろうし、ある種の凄みを感じました。

MOKA☆にとっての孤独の象徴は「森」なのでしょうか。
荒野のただ中に一人きり、みたいな孤独のイメージもありますが、それよりも「森」の方は、精神の孤独という感じですね。
まわりに人間はたくさんいるけれど、誰にも分かってもらえない孤独、というような。

「グリーンスリーブス」が聖歌のように聴こえてくるのも素晴らしいですね。もしまた外国の民謡を歌うことがあるのでしたら、MOKA☆の声で「アニーローリー」が聴いてみたいです。

『美しい』という日本語を小西さんほどナチュラルに使える人は少ないでしょうね。「P・G・E・R」を聴いて思いました。
一昨年ラブベリでおれが音響カントクもやることを言ったら、「それが美しいですよ」と返してくれたんですよ。そのことがとても印象に残っています。

最後に、「ULTIMATE LOVE」の素敵なハーモニーを聴きながら感じたこと。
想いをすべて遂げるには人生はあまりに短いけれど、一つの愛を貫くには人生は長すぎる。

∞☆*.+∞★∞*∞☆*.+∞★∞*∞☆*

望月監督、「森羅SOLOIST」を聴いていただき、実名でのお言葉を贈っていただきまして、どうもありがとうございます。
1st.や2nd.と比べて「森羅」はどこか生々しい・・っていうご感想は私自身では気付かないことですので、新鮮でした。内側で今渦巻いている感情が、何も包み隠すモノ無く実態を持ち、自己抑制しがちな心を解放しようと抗いはじめているってことでしょうか・・(自己分析はたいてい間違うので、あんまりしないようにしてますけど。。)

「美しい」が口癖ってことは、たまに指摘されたりします。気付かないうちに多用してるみたい。
この歌詞はまずサビ頭の「美しく、美しく」からできちゃったので、無意識で感じている"自分の理想の愛のカタチ=美しければ、それでOK"を、表現したくなったのかもしれませんネ

一つの愛を貫くには人生は長すぎる・・・シニカルで真実なお言葉で。。。
でもやっぱり自分だけでも、ULTIMATEな恋人さんと出逢って添い遂げてずっとイチャイチャ一つの愛を貫きたいな・・って憧れ、この歌に願いを込めてます。結婚式で歌いたいうた☆☆☆   ∞MOKA☆∞