2013/01/07 T.M.様(埼玉県)

●かなしくて
「かなしい」って何だろう。そのことを考えてしまいますね。
いちばん思うのは、「過去を取り戻せない」ということ。失ったもの。
もう一つの「かなしい」は、絶対に手に入れられないもの。究極の理想。
存在に「意味」は必要? 存在した事実だけで、そこには宇宙の「意味」があるはず。

●RAIN&PAIN
この曲は、小西さんそのもののようで、アレンジも不思議。色んな音が楽しいですね。
曲調とうらはらに脱力感のある伴奏がとても面白くて、アレンジの重要さを教えられます。
メロディ、アレンジともに、ノリが良いですよね。
この曲大好きです。ワガママな歌詞も。

●STATION OF THE MOON
イントロや間奏もごく短くて、さりげなく色々なコーラスが入っていて、MOKA☆のボーカルが堪能できる曲ですね。
「無から無へと移ろう」と歌詞にあるように、手の中から逃げて行ってしまいそうです。

メインのメロディとは無関係のように流れるピアノが、MOKA☆だなあ、と思います。
ありそうでどこにもない曲。

●私と私´~ANTINOMY~
ライブでの記憶とイメージが違っていて、やっぱりライブは面白いな、と思いました。

MOKA☆の「子供っぽい声」炸裂ですね(カワイイ)。
おれは自分の二面性にあまり悩まないタチなので、この歌詞に小西さんの繊細さを感じました。
曲の最後の「つなぎ」のようなドラムのパートが、印象的ですね。
もしこのパートが無くてすぐに次の曲につながっていたとしたら、と考えて比較してみると、ここに何かが必要だと感じた感覚は鋭いと思います(音楽のプロに対して「鋭い」なんて失礼ですけど)。

●さくらのなみだ
この曲をライブで聴いたとき、何だか「丸い」と感じました。今回CDで聴き直して、そう感じた理由が分かりました。
この歌の歌詞は抽象的な言葉もカタカナ語もなくて、いつものMOKA☆歌のようなトンガリも全然ないんだなって。
ライブのラストの曲として、まるでそのために作ったみたいですね。
これも哀しい曲なのに、ライブのお客さんへの暖かいお礼にもなってる。
この先MOKA☆が、ライブをあと1回やるのか100回やるのか分かりませんが、いつも「トリ」はこの曲でキマリですね。

●LILIUM
リリウムの一曲目の、ピアノソロの部分、『愛の讃歌』や『枯葉』みたいな、シャンソンのスタンダードを連想しました。貫禄です。

【MOKA☆へメッセージ】
今回のアルバム、今までより感想が難しいですね。
新曲5曲が全部、聴く者へのラブソングに感じられます。
「あなたが好きよ」のラブソングではなくて、「私をどう思ってるの?」と
突き付けてくるような。

☆∞☆*.+∞★∞*∞☆*.+∞★∞*∞☆*
T.M.様、独自解釈でのご感想、とても興味深く拝見させていただきました。どうもありがとうございます。
☆と想って創った歌が★って受け取られたり、ネガポジ真逆に感じられたり・・創り手の想いから、羽が生えて飛んで行った自由度を感じています。「私をどう思ってるの?」って突きつけたことはなかったので、それらも含め新鮮です〜 ∞MOKA☆∞